【現役】マンション清掃員の冬を乗り切る!防寒対策と時短の裏ワザ

職場と仕事

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早朝や午前中の冷え切った空気。 マンションのエントランスに向かう足取りが重くなる……そんな季節が今年もやってきましたね。

「冬のマンション清掃は、夏よりも過酷」 私はそう思っています。夏は暑さ対策をすれば済みますが、冬は「寒さ」「乾燥」「凍結」「手荒れ」と、戦う相手が多すぎるからす。

今回は私が通所しているA型事業所の職場の声から試行錯誤の末にたどり着いた、極寒の現場を「楽」にする防寒術と、時間をかけずに仕上がりを良くする時短ワザを徹底的に解説します。これを読んで、少しでも現場の辛さを軽減していただければ幸いです。

なぜ「厚着」は現場で通用しないのか?

冬の清掃員が陥りがちな罠が「着込みすぎ」です。 現場に到着した瞬間は寒いので、つい厚手のダウンを着たくなります。ですが階段清掃やゴミ回収を始めれば、体はすぐに熱を持ちます。

  • 厚着のデメリット

    • 肩周りが回らず、高い場所の拭き掃除がしにくい。(特にエントランスの窓ふき)

    • 汗をかいてインナーが濡れると、休憩中に「汗冷え」を起こして風邪を引く。

    • モコモコしすぎると、狭い廊下で住民とすれ違う際に邪魔になる。

理想は、「薄手の重ね着」+「首周りの徹底ガード」です。

みのり
みのり

ヒートテック2枚を重ね着しています。動きやすく暖かいですよ。

防寒の要は「ネックウォーマー」にある!

色々試した結果、私が「これだけは絶対に忘れてはいけない」と断言できるのがネックウォーマーです。なぜマフラーではなく、ネックウォーマーなのか。それには清掃現場ならではの理由があります。

清掃員にネックウォーマーが必要な3つの理由

  1. 安全性の確保: マフラーのように垂れ下がらないため、ポリッシャーや回転物に巻き込まれるリスクがありません。

  2. 温度調整の速さ: 暑くなれば片手でサッと下げ、風が強い外周掃除の時は耳まで引き上げる。この「調整力」が重要です。

  3. 防塵・感染症対策: ゴミ置き場の整理など、埃が舞う場所では簡易的なマスク代わりにもなります。

みのり
みのり

経験上体感のポイントですね。夏はネッククーラー。冬はネックウォーマーがおススメです。

現場でガチ使いしている逸品

私が実際に楽天で購入し、同僚も使っているのがネックウォーマーです。

「たかが布一枚」と思われがちですが、首元の隙間風を塞ぐだけで、体感温度は3〜5度変わります。まだ持っていない方は、経費だと思って一つ持っておくことを強くお勧めします。

みのり
みのり

できるだけ肌に優しい素材を選ぶと、作業の邪魔をしないで済みます!

水仕事の「激痛」と「手荒れ」を最小限にする裏ワザ

冬の清掃員を最も苦しめるのが、バケツの水と雑巾を絞る作業でしょう。

みのり
みのり

「冷たい」を通り越して「痛い」と感じることもありますね。

「ゴム手袋×インナー」の黄金セット

素手で雑巾を絞るのは、冬の現場では自〇行為です。私は必ず以下の2枚重ねをしています。

  • 1層目(インナー): 綿100%の薄手手袋。汗を吸い、保温します。

  • 2層目(アウター): 少し大きめの厚手ゴム手袋。

これだけで、冷水の「刺さるような痛み」が驚くほど軽減されます。

必殺「ぬるま湯ボトル」

私は500mlの空きペットボトルに、自宅から「少し熱めのお湯」を入れて持参しています。

  • バケツの水が冷たすぎる時、これを少し足すだけで雑巾絞りが劇的に楽になります。

  • お湯で絞った雑巾は、皮脂汚れや油膜の落ちが夏場以上に良くなるため、結果的に時短に繋がります。

冬特有の「頑固な汚れ」を短時間で攻略するテクニック

冬には冬の汚れがあります。これを知っているだけで、作業効率がガラッと変わります。

エントランスの「白い足跡(塩害)」対策

雪の翌日、エントランスのタイルが真っ白になりませんか?正体は融雪剤(塩化カルシウム)です。 これは水拭きだけでは、乾くとまた白く浮き出てきます。

  • 解決策: 少し多めの水(できればぬるま湯)でしっかり溶かし出し、その後に「即座に乾拭き」で水分ごと吸い取ってください。この「乾拭き」をセットにするのが、二度手間を防ぐコツです。

静電気を利用した「ホコリの吸着」

冬は乾燥で壁や手すりに静電気が発生し、ホコリが吸い付いています。

  • 解決策: 柔軟剤を1滴混ぜた水で拭き掃除をしてみてください。柔軟剤には静電気防止効果があるため、ホコリが付きにくくなり、次回の掃除がぐっと楽になります。

居住者の安全を守る「冬の散水ルール」

冬場マンション清掃で一番気を付けてほしいのが「散水」のタイミングです。 夏場と同じ感覚で朝~午前中に水を撒くと、日陰や北側の廊下は「ブラックアイスバーン」状態になります。

  • 判断基準: 気温が5度を下回る朝は、基本的には散水は控える。

  • 代替案: 撒かずに「固く絞ったモップ」での拭き上げに切り替える。

「綺麗にすること」よりも「転ばせないこと」の方が、管理物件としての優先順位は高い、という意識が大切ですね。

まとめ

冬のマンション清掃は、ただでさえ厳しい環境との戦いです。

今回ご紹介したような「3つの首」を温める防寒対策や、ぬるま湯を活用した時短テクニックを取り入れるだけで、体力の消耗は劇的に抑えることができます。

特に首元の防寒は、一度試すと「なぜもっと早く使わなかったのか」と思うほど効果を実感できるはずです。

  • ネックウォーマーで体温を逃がさない

  • 「2重手袋」と「ぬるま湯」で指先を守る

  • 冬特有の「塩害」や「静電気」に合わせた賢い掃除を

  • 凍結事故を防ぐための安全第一な判断を

私たちが現場を綺麗に保つことで、居住者の皆さんが気持ちよく冬を過ごすことができます。

そのためには、まず清掃員である私たちが健康で、余裕を持って作業できることが何より大切ですね。

「寒いから辛い」を「備えているから大丈夫」に変えて、この冬もプロの仕事として乗り切っていきましょう!

今回ご紹介したネックウォーマーは、こちらから詳細を確認できます。自分へのちょっとした「冬の投資」として、ぜひチェックしてみてくださいね。

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